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安倍晋三の年収や資産は?遺産相続は誰に行われた?昭恵夫人より多く継いだのは誰?

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空と木

安倍晋三氏は、2006年から2007年、2012年から2020年まで内閣総理大臣を務め、2022年7月8日に67歳で亡くなりました。

長期間にわたって国政の中心にいたことから、「年収はいくらだったのか」「どのくらいの資産があったのか」「遺産は妻の昭恵氏が相続したのか」といった点にも関心が集まっています。

ただし、安倍氏の財産を調べる際には注意が必要です。

政治家の資産公開で示される金額は、本人のすべての財産を時価で合計した「純資産」ではありません。

また、安倍氏の死後に妻・昭恵氏が引き継いだ政治団体の資金についても、個人の遺産相続とは別の制度です。

この記事では、公表された所得や資産、登記簿を調査した報道、相続制度などをもとに、安倍晋三氏のお金と相続について整理します。

項目確認できる内容
氏名安倍 晋三
生年月日1954年9月21日
死去2022年7月8日
最終学歴成蹊大学法学部政治学科
主な経歴衆議院議員、自民党総裁、第90・96・97・98代内閣総理大臣
配偶者安倍昭恵氏
子供なし
死亡時の法定相続人妻・昭恵氏、母・洋子氏

\安倍晋三元総理の考えや政治について知ろう/

『安倍晋三 回顧録』(中央公論新社、2023年)
安倍氏への計18回、約36時間にわたるインタビューをまとめた記録。橋本五郎氏・尾山宏氏が聞き手、北村滋氏が監修しています。
『新しい国へ 美しい国へ 完全版』(文春新書、2013年)
2006年刊行の『美しい国へ』に、再登板後の政権構想などを加えた完全版です。
『日本よ、世界の真ん中で咲き誇れ』(ワック、2013年)
安倍晋三氏と作家・百田尚樹氏による共著で、対談などを収録しています。

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安倍晋三の年収はいくらだった?

安倍晋三氏の年収については、「総理大臣だから年間4,000万円程度だった」と紹介されることがあります。

ただし、推定額ではなく、国会議員の所得等報告書で実際に公表された数字があります。

2019年分の所得等報告書では、安倍氏の所得総額は3,868万円でした。

このうち給与所得は3,829万円で、そのほか配当所得なども報告されています。

給与所得には、国会議員としての歳費と内閣総理大臣としての給与が関係します。

そのため、「総理大臣の給与」と「国会議員の歳費」をそのまま二重に足して年収を計算するのは正確ではありません。

2019年分公表された金額
給与所得3,829万円
その他の所得配当など
所得総額3,868万円

なお、「所得」と「手取り」や「純粋な給与額」は同じものではありません。

税金や社会保険料などを差し引く前の所得であり、政治活動に関係する資金とも分けて考える必要があります。

首相退任後も国会議員だった

安倍氏は2020年9月に内閣総理大臣を退任しました。

しかし、政界を引退したわけではありません。

首相退任後も衆議院議員を続けており、2022年に亡くなるまで国会議員でした。

そのため、元の記事にある「総理退任後は政治家としての役職収入がなくなった」という説明は正確ではありません。

国会議員としての歳費は引き続き支給されていました。

一方、講演料や印税などを含めて「退任後の年収は数千万円だった」とする正確な公開資料は確認できないため、推定額として断定することは避けます。

安倍晋三の公開資産はいくら?

安倍氏の資産についても、内閣発足時などに公開されています。

2017年の第4次安倍内閣発足時に公表された安倍氏の資産は、家族分を含めて1億396万円でした。

2017年の公開資産金額
不動産7,770万円
金融資産2,626万円
公開資産総額1億396万円

ただし、この金額を安倍氏の「全財産」と考えることはできません。

閣僚の資産公開では、不動産が市場価格ではなく課税標準額などで評価され、普通預金は対象外、株式も時価が資産総額に算入されないなどの制約があります。

そのため、公表された「1億396万円」は、制度上の公開額であって、実際の純資産額を示す数字ではありません。

亡くなる前の資産公開でも1億円超

2022年の国会議員資産公開について、週刊ポストは、安倍氏名義の不動産、2,478万円の定期預金、株式、ゴルフ会員権などを合わせた公開資産が1億円を超えていたと報じています。

主な不動産としては、山口県下関市の邸宅、山口県長門市の土地、山梨県鳴沢村の別荘の建物などがありました。

ただし、これについても資産公開制度上の評価額であり、遺産の相続税評価額や市場価格とは一致しません。

富ヶ谷の「20億円豪邸」は安倍晋三の資産だった?

安倍夫妻が暮らしていたことで知られるのが、東京都渋谷区富ヶ谷の邸宅です。

一部の報道では、物件全体の資産価値について「20億円」とする推定もありました。

しかし、ここには重要な点があります。

登記簿を調べた報道によると、安倍晋三氏本人には富ヶ谷の土地・建物の持ち分がありませんでした。

土地は母・安倍洋子氏と兄・安倍寛信氏の共有、建物も洋子氏や寛信氏の名義となっていたと報じられています。

安倍夫妻が暮らしていた部分についても、安倍晋三氏の所有ではなかったとされています。

そのため、「安倍晋三氏が20億円の富ヶ谷豪邸を所有していた」「20億円がそのまま遺産になった」とする説明は正確ではありません。

「20億円」という数字自体も公式な資産評価額ではなく、一部報道による市場価値の推定です。

総理在任中は給与の30%を国庫へ返納

安倍内閣では、首相や閣僚が給与の一部を自主的に国庫へ返納していました。

2020年4月の国会答弁で安倍氏は、行財政改革を引き続き推進する観点から、

  • 内閣総理大臣:月額給与・期末手当の30%
  • 国務大臣・副大臣:20%
  • 大臣政務官:10%

に相当する額を国庫へ返納していると説明しています。

安倍氏が総理在任中に月額給与と期末手当の30%を返納していたこと自体は、国会答弁から確認できます。

一方、「返納総額が約1億円だった」とする正確な公的資料は今回確認できなかったため、本記事では総額を断定しません。

また、この返納について人物評価を付けるのではなく、制度上確認できる事実として紹介します。

安倍晋三の遺産相続は誰がした?

安倍晋三氏には子供がいませんでした。

そのため、「妻の昭恵氏がすべてを相続した」と考える人もいるかもしれません。

しかし、安倍氏が亡くなった2022年7月時点では、母・安倍洋子氏が存命でした。

安倍氏の死亡時の法定相続人は、妻・昭恵氏と母・洋子氏の2人です。

民法上、配偶者は常に相続人となります。

子供がいない場合は、父母などの直系尊属が第2順位の相続人です。

法定相続人法定相続分
妻・安倍昭恵氏3分の2
母・安倍洋子氏3分の1

ただし、法定相続分は遺産分割協議がまとまらない場合などの基準であり、必ずこの割合で実際の財産を分けなければならないわけではありません。

下関の邸宅は昭恵氏が相続

週刊ポストが登記簿を調査した2023年の報道によると、山口県下関市にあった安倍氏名義の邸宅は、昭恵氏が相続しています。

安倍家の墓所がある山口県長門市の土地についても、昭恵氏が相続したと報じられています。

一部報道では下関の邸宅について時価2億円ともされていますが、これは公的な評価額ではなく報道上の推定です。

山梨県の別荘は兄・寛信氏へ

山梨県鳴沢村の別荘についても動きがありました。

報道によると、別荘の土地はもともと母・洋子氏の名義で、安倍氏は建物部分を所有していました。

建物は昭恵氏がいったん相続した後、2022年11月に兄の安倍寛信氏へ贈与されたとされています。

富ヶ谷の自宅は安倍氏の相続財産ではない

一方、東京・富ヶ谷の邸宅については事情が異なります。

安倍晋三氏本人の所有持ち分がなかったため、安倍氏の遺産として昭恵氏が相続する対象ではありませんでした。

2023年の報道では、土地・建物の権利は兄・寛信氏や安倍家の資産管理会社に移ったとされています。

したがって、「安倍氏の20億円の自宅を昭恵氏が相続できなかった」というより、そもそも安倍氏本人の所有財産ではなかったと理解する方が正確です。

政治資金2億円は「遺産相続」なの?

安倍氏の死後、もう一つ注目されたのが政治団体に残された資金です。

安倍氏の資金管理団体だった「晋和会」は、2022年7月8日付で代表者が安倍晋三氏から昭恵氏へ変更されました。

その後、安倍氏に関係する複数の政治団体から晋和会へ資金が移されています。

2023年12月の参議院予算委員会では、総務省が、安倍氏の死去後に晋和会へ寄付された金額について2億1470万7576円と説明しました。

ここで注意したいのが、「昭恵氏が安倍氏の個人財産2億円を相続した」という意味ではないことです。

政治団体が保有する政治資金は、安倍氏個人の預金や不動産とは別の財産です。

昭恵氏が政治団体の代表となり、政治団体間の寄付などによって資金を引き継いだ形になります。

政府側は国会で、このような政治団体の資金の承継について「相続税の課税関係は生じない」と説明しています。

種類扱い
安倍晋三氏個人の不動産・預金など通常の相続財産
下関の邸宅昭恵氏が相続したと報道
鳴沢村の別荘建物昭恵氏が相続後、兄・寛信氏へ贈与と報道
富ヶ谷の邸宅安倍氏本人の所有持ち分なし
晋和会などの政治資金政治団体の資金。個人の相続財産とは別

政治団体の代表交代や政治資金の承継については、「政治家の家族が非課税で資金を引き継げる制度でよいのか」という議論も国会で行われています。一方、現行制度上は、個人の相続財産と政治団体の資金は別のものとして扱われています。

まとめ|安倍晋三の年収・資産・遺産相続

安倍晋三氏の年収や資産については、推定情報ではなく、所得等報告書や資産公開などから確認できる数字があります。

項目確認できる内容
2019年の所得3,868万円
2017年の公開資産1億396万円
首相給与在任中、月額給与・期末手当の30%を自主返納
死亡時の法定相続人妻・昭恵氏と母・洋子氏
下関の邸宅昭恵氏が相続したと報道
富ヶ谷の邸宅安倍氏本人の所有持ち分なし
政治団体の資金個人の遺産とは別。昭恵氏が代表となった晋和会へ2億円超が移動

特に重要なのは、「公開資産」「実際の純資産」「個人の相続財産」「政治団体の政治資金」を混同しないことです。

2017年に公表された安倍氏の公開資産は1億396万円でしたが、資産公開制度では普通預金や株式の時価などがそのまま総額に反映されません。

また、富ヶ谷の邸宅は安倍氏本人の所有ではなかったため、安倍氏の遺産として昭恵氏が相続する対象ではありませんでした。

安倍氏に子供はいませんでしたが、死亡時には母・洋子氏が存命だったため、法定相続人は昭恵氏だけではなく、昭恵氏と洋子氏の2人でした。

下関の邸宅などについては昭恵氏が相続したと報じられています。

一方、政治団体の資金については、個人の財産を相続したものではなく、政治団体の代表変更や団体間の資金移動として扱われています。

安倍氏の資産や相続を確認するときは、公開された数字が何を対象としているのかを区別して見ることが重要です。

\安倍晋三元総理の考えや政治について知ろう/

『安倍晋三 回顧録』(中央公論新社、2023年)
安倍氏への長時間インタビューを収録し、政権運営や外交などについて本人の発言をまとめた記録です。
『新しい国へ 美しい国へ 完全版』(文春新書、2013年)
安倍氏自身の政治観や国家観、再登板時の政策構想などをまとめた著書です。
『日本よ、世界の真ん中で咲き誇れ』(ワック、2013年)
安倍晋三氏と百田尚樹氏の共著で、両氏の対談などを収録した書籍です。

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