元自民党幹事長として、長年にわたり政界の中心で活動してきた二階俊博氏。
「二階俊博さんって、どんな家に住んでいるの?」「豪邸の値段はいくら?」と気になっている人も多いのではないでしょうか。
ネット上では、和歌山県御坊市にある自宅について「8,000万円の豪邸」「二階御殿」など、さまざまな情報が出回っています。
しかし調べてみると、確認できる事実と、根拠がはっきりしない推測が混ざっていることがわかりました。
特に注意したいのが「二階御殿」という言葉です。
二階御殿(にーけーうどぅん)は二階俊博氏の自宅のことではなく、沖縄県の首里城にあった建物の名称です。
この記事では、二階俊博氏の自宅の場所や8,000万円説、資産、政治資金、家族について、確認できる情報と推測を分けながら紹介します。
- 二階俊博氏の自宅は地元・和歌山県御坊市にあるとされている
- 「二階御殿」は二階氏の自宅ではなく首里城にあった建物
- 自宅の「8,000万円説」はあるものの、公的に確認された評価額ではない
- 約50億円の政策活動費と二階氏個人の資産は別のもの
- 長男は二階俊樹氏、三男の二階伸康氏は2024年衆院選に出馬した
二階俊博の豪邸はどこ?和歌山県御坊市の自宅を調査
二階俊博氏は和歌山県御坊市の出身です。
長年にわたって和歌山を政治活動の重要な地盤としてきた二階氏ですが、自宅についても和歌山県御坊市にあるとされています。
まずは二階俊博氏の基本的なプロフィールを確認しておきましょう。
【プロフィール】
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | 二階 俊博(にかい としひろ) |
| 生年月日 | 1939年2月17日 |
| 出身地 | 和歌山県御坊市 |
| 学歴 | 中央大学法学部卒業 |
| 主な経歴 | 運輸大臣、経済産業大臣、自民党総務会長、自民党幹事長など |
| 所属 | 自由民主党 |
自宅は和歌山県御坊市にあるとされる
二階氏の自宅については、和歌山県御坊市にあることが以前から複数の媒体で紹介されています。
一方、ネット上には御坊市内の詳しい住所まで掲載しているサイトもありますが、政治事務所の住所と個人宅の住所が混同されている情報も見られます。
そのため、この記事では個人宅の詳細な番地については掲載しません。
「御坊市に自宅がある」というところまでを確認できる情報として見ておくのがよいでしょう。
「二階御殿」は二階俊博の自宅ではない
二階俊博氏の豪邸について検索すると、「二階御殿」という言葉を見かけることがあります。
名字が「二階」なので、二階俊博氏の豪邸を指した言葉のようにも見えますよね。
しかし、これは別物です。
「二階御殿(にーけーうどぅん)」は、沖縄県の首里城にあった建物の名称です。
首里城公園公式サイトによると、二階御殿は1765年に創建され、国王の日常的な居室として使用されていました。
北側が二階建て、南側が平屋建てになっており、主要な部屋は二階部分にあったとされています。
つまり、「二階御殿=二階俊博氏の豪邸」という情報は誤りです。

名前だけ見ると二階さんの家だと思ってしまいそうですが、首里城の建物なんですね。
二階俊博の豪邸は8000万円?自宅の資産価値を調査
二階俊博氏の自宅について、ネット上では「推定8,000万円」とする情報が複数見つかります。
しかし、この数字を調べてみると、二階氏の資産報告書などの公的資料から「自宅の評価額8,000万円」と確認できる根拠は見つかりませんでした。
そのため、「二階俊博氏の自宅は8,000万円」と事実のように断定するのは避けた方がよさそうです。
8000万円という数字はネット上の推定
ネット上の記事の中には、土地価格や建物価格を独自に計算し、合計約8,000万円と推定しているものがあります。
しかし、不動産の価格を正確に算出するには、土地面積だけでなく、建物面積や築年数、構造、設備、リフォーム歴、接道状況など、さまざまな情報が必要です。
これらが確認できない状態で正確な価格を算定することはできません。
したがって8,000万円については、「ネット上で見られる推定額の一つ」として考えるのが適切でしょう。
建築費が数億円という情報にも根拠はない
「二階氏ほどの大物政治家なら、自宅の建築費は数億円では?」と考える人もいるかもしれません。
しかし、使用されている建築資材や延べ床面積などが確認できない以上、建築費を数億円と推定する根拠はありません。
また、外観だけから「最高級の木材が使われている」「数億円は下らない」などと判断することもできません。
自宅がいくらするのかについて、現在確認できる確定的な金額はないと考えておくのがよさそうです。

8,000万円という数字だけが一人歩きしている部分もありそうですね。
二階俊博の資産と約50億円の政策活動費は別物
二階俊博氏の自宅や資産について調べると、非常によく登場するのが「50億円」という数字です。
この金額だけを見ると、「二階氏は50億円もの資産を持っているの?」と思ってしまうかもしれません。
しかし、この約50億円は二階氏の個人資産を示す数字ではありません。
約50億円は政策活動費として支出された金額
二階氏は2016年から2021年まで、自民党幹事長を歴代最長となる5年余り務めました。
その前後を含め、二階氏に対して自民党から多額の「政策活動費」が支出されていたことが大きな問題となりました。
朝日新聞が総務省の政治資金収支報告書などを集計したところ、2002年から2021年までの20年間で、二階氏には計約50億円の政策活動費が支出されていたと報じられています。
国会でも二階氏への政策活動費について取り上げられており、2020年だけで6億3,020万円、2021年には4億3,910万円が党本部から支出されていたことが答弁されています。
ただし、ここで重要なのは、政策活動費と二階氏個人の資産は別のものだということです。
「約50億円の政策活動費があった=二階氏に50億円の個人資産がある」という意味ではありません。
政策活動費と豪邸を直接結びつける根拠はない
政策活動費は当時、具体的な使途を公開する義務がなかったことから、その透明性をめぐって批判や議論が続きました。
ただし、政策活動費が二階氏の自宅の建築費や維持費などに使われたと確認された事実はありません。
そのため、政治資金の問題と二階氏の個人所有の自宅を直接結びつけて考えるのは適切ではありません。
約3500万円の書籍代も話題に
二階氏をめぐる政治資金問題では、「約3,500万円の書籍代」も大きな注目を集めました。
二階氏が代表を務めていた政治団体「新政経研究会」の政治資金収支報告書が訂正され、2020年から2022年までの3年間で約3,500万円の書籍代が追加計上されたことが国会でも取り上げられています。
2024年2月には二階氏の事務所が購入した書籍や冊数などについて説明を行いました。
この問題についても政治団体の支出に関する話であり、二階氏個人の自宅や個人資産とは分けて考える必要があります。
政治資金問題を受け2024年に次期衆院選への不出馬を表明
自民党派閥の政治資金パーティーをめぐる問題では、二階派も大きな注目を集めました。
二階氏は2024年3月、派閥の政治資金問題をめぐる政治的責任を明らかにするとして、次期衆議院選挙に立候補しない意向を表明しました。
その後、2024年10月の衆議院選挙には出馬せず、長く続いた国会議員としての活動に区切りをつけています。

政治資金の話と個人の資産は、ごちゃ混ぜにせず分けて見る必要がありますね。
二階俊博の家族は?息子3人と地盤継承を調査
二階俊博氏には、妻・怜子さんとの間に3人の息子がいます。
二階氏の不出馬表明後は、誰が政治地盤を引き継ぐのかについても大きな注目が集まりました。
二階俊博の家族構成
二階家の家族構成
| 続柄 | 名前 | 主な情報 |
|---|---|---|
| 本人 | 二階 俊博 | 元衆議院議員・元自民党幹事長 |
| 妻 | 二階 怜子 | 故人 |
| 長男 | 二階 俊樹 | 父の秘書を経験。2016年御坊市長選に出馬 |
| 次男 | 二階 直哉 | 二階俊博氏の次男 |
| 三男 | 二階 伸康 | 元ANA勤務・父の公設第一秘書。2024年衆院選に出馬 |
なお、長男の名前は二階俊樹(にかい としき)氏です。
一部のネット記事では「俊平」と書かれているケースもありますが、正しくは俊樹氏です。
長男・二階俊樹は2016年の御坊市長選に出馬
長男の二階俊樹氏は、父・二階俊博氏の秘書を務めた経験があり、2016年には地元の御坊市長選挙に立候補しました。
選挙結果は、現職だった柏木征夫氏が9,375票、二階俊樹氏が5,886票となり、俊樹氏は落選しています。
詳しくは二階俊博氏の3人の息子についてまとめた記事でも紹介しています。
三男・二階伸康が2024年衆院選に出馬
二階俊博氏が次期衆院選への不出馬を表明した後、後継候補として注目されたのが三男の二階伸康氏でした。
伸康氏は青山学院大学法学部を卒業後、全日本空輸(ANA)に勤務。その後、父・俊博氏の公設第一秘書を務めています。
2024年の第50回衆議院議員総選挙では、自民党公認候補として和歌山2区から出馬しました。
しかし、同じ選挙区から出馬した世耕弘成氏に敗れ、議席を獲得することはできませんでした。
そのため、「二階氏の地盤を三男がそのまま継承した」とするのは正確ではありません。
一方、伸康氏はその後も和歌山で政治活動を続けています。
二階俊博の現在は?
二階氏は2024年の衆議院選挙には出馬せず、国会議員としての活動から退きました。
ただし、長年にわたり自民党幹事長などの要職を務めてきた人物だけに、その政治的な影響力や二階氏を中心に形成された人脈については、現在も注目されています。
二階俊博氏の近況については二階俊博氏の現在の活動状況でも詳しくまとめています。
二階俊博の豪邸に関するQ&A
まとめ:二階俊博の豪邸は御坊市にあるが8000万円説は推定
- 二階俊博氏の自宅は和歌山県御坊市にあるとされている
- 「二階御殿」は二階氏の自宅ではなく、首里城にあった国王の居室
- 自宅の「8,000万円」という数字はネット上の推定であり、公的に確認された評価額ではない
- 建築費が数億円という情報にも明確な根拠は確認できない
- 約50億円は二階氏の個人資産ではなく、政策活動費として支出された金額
- 政策活動費と二階氏の自宅を直接結びつける根拠は確認されていない
- 長男は二階俊樹氏、三男は二階伸康氏
- 伸康氏は2024年衆院選に出馬したが議席獲得には至らなかった
二階俊博氏ほど長く政界の中心にいた人物になると、自宅や資産についてもさまざまな情報が出てきます。
ただ、今回調べ直してみると、「8,000万円」「数億円」「二階御殿」といった情報の中には、根拠が確認できないものや、まったく別のものを取り違えた情報もありました。
特に驚いたのが「二階御殿」。
二階さんの名字とぴったりなので、一見すると豪邸の愛称のように思えてしまいますが、実際には首里城の建物だったんですね。
また、約50億円の政策活動費についても、二階氏の個人資産とは別物です。
政治家のお金に関する情報は大きな数字だけが一人歩きしやすいため、「確認された事実なのか」「ネット上の推定なのか」を分けて見ることが大切ですね。

