ツツガムシ病をご存じでしょうか。今後、ツツガムシ病が猛威を振るうおそれがあるようです。
ツツガムシ病の症状について調べました。また、ツツガムシ病にならないための予防策について調べてみました。
ツツガムシ病は、ペットから感染するおそれもあるため、ペットを飼っている方は、より一層注意が必要です。
ツツガムシ病はどんな病?
ツツガムシ病(つつがむしびょう)は、リケッチアという種類の細菌によって引き起こされる感染症で、感染経路は主にツツガムシです。
菌を保有するツツガムシが人を咬むことで感染が起こります。ツツガムシは、マダニの仲間です。ツツガムシや、草むらや野山に生息しています。
症状は?死に至るおそれはある?
ツツガムシ病に感染すると、どのような症状が現れるのでしょうか。
感染後、通常は10日から12日ほどで以下のような症状が現れます。
- 発熱
- 頭痛
- 筋肉痛
- 発疹
- リンパ節の腫れ
肺炎や脳炎を発症することもあり、最悪死に至ることもあります。
40℃に達する高熱が出ることもあるため、新型コロナウイルス感染症に症状が似ています。このため、発熱の症状が出たときには、新型コロナウイルス感染症だけでなく、ツツガムシ病を疑う必要があります。
ツツガムシ病の治療法
ツツガムシ病の治療法は、どのようなものでしょうか。
ツツガムシ病の治療は、適切な抗菌薬を投与することで行われます。早期に抗菌薬を投与することで、劇的に症状が改善するようです。
このため、症状がでた場合には、早期に医療機関を受診することが大事です。外出した後に、ツツガムシ病の症状が出た場合、要注意です!
予防策は?
ツツガムシ病の予防に有効なワクチンはありません。このため、ツツガムシの吸着を防ぐことが予防策になります。ツツガムシの吸着を防ぐには、以下の対策が有効です。
- 長袖、長ズボンを着用し、肌の露出を避ける
- ダニ避けのスプレーを使用する
- 草むらや茂みを避ける
- アウトドア活動の後は、ダニが付いていないか確認する
ペットからの感染も
ツツガムシがマダニの一種と聞いてピンときた方もいると思います。ツツガムシ病は、動物由来感染症の1つです。
マダニが活動する時期には、犬を散歩するときに、犬が草むらにいかないようにするのが原則です。これは、マダニが草から犬に付着するからです。ツツガムシも同様に、犬に付着するおそれがあります。そして、このツツガムシが犬から人に移り、人がツツガムシに咬まれることで、ツツガムシ病になります。
つまり、ペットを飼っている人は、ペットが草むらに入らないように気を付ける必要があります。
万一、ペットが草むらに入ってしまった場合は、ペットにツツガムシが付着していないかを確認しましょう。つまり、普段行っているマダニ対策が、そのままツツガムシ対策になります。
ツツガムシ病が蔓延する時期は?
春~初夏、および秋〜初冬にピークがみられます。つまり、GWに外出する場合には注意する必要があります。近年、暑くなる時期がはやまっているため、ツツガムシが活動する期間も前倒しになっているかもしれません。
お隣の韓国では、現在、ツツガムシ病が猛威を振るっているようです。気候的には、日本に近いはずなので、日本でも注意が必要です。
ツツガムシ病の発生地域は?
ツツガムシ病は、かつては、日本の一部地域のみで流行する病でした。しかし、現在では、全国的に発生する病となっています。全国で毎年400~500人の患者が報告されているようです。
まとめ
ツツガムシ病は、死に至るおそれもある恐ろしい病です。ペットが感染経路となるおそれもあるため、ペットを飼っている方は、より一層気を付ける必要があります。