最近、日本の宇宙開発業界は活気づいています。
宇宙開発は以前は政府のプロジェクトでしたが、最近では民間企業も参入してきました。
その中でも注目すべき企業が「スペースワン」です。
スペースワンは日本の宇宙開発をリードする民間企業として、その存在感を増しています。
今回は、残念ながら、打ち上げた小型ロケット「カイロス」が爆発という結果になってしまいましたが、原因究明の後、今後につなげてくれるでしょう。
今後もますます目が離せませんね。
スペースワンとはどんな宇宙開発事業団?
スペースワンとは、どのような宇宙開発事業団なのでしょうか?
スペースワンは、宇宙開発のスタートアップ企業であり、小型ロケットによる打ち上げサービスを提供しています。
彼らは契約から打上げまでの時間を「世界最短」とし、また打上げの頻度を「世界最高」とすることを目指しています。
具体的には、スペースワンは独自開発した小型ロケット「カイロス」を使用して、人工衛星を地球周回軌道に打ち上げるサービスを提供しています。
カイロス初号機は和歌山県串本町のロケット発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げられましたが、打ち上げ直後に爆発してしまいました。
これは日本の民間ロケットで初めて人工衛星を宇宙空間の軌道に投入する計画でした。
現在、スペースワンは原因究明に取り組んでいるそうなので、今後の展開が楽しみですね。
日本の宇宙開発を行う民間企業は他に何がある?
日本の宇宙開発を行う民間企業は、他にどのようなものがあるのでしょうか。
宇宙開発という分野は、以前は政府のプロジェクトでした。
しかし今は、民間の宇宙開発事業が活発になってきています。
政府と民間企業が協力し、さまざまな宇宙関連プロジェクトが進行しています。
以下はぜひとも注目していただきたい事業となっていますので、ご紹介させていただきます。
ispace(アイスペース)
まずは、月面着陸に挑戦したispace(アイスペース)という企業です。
日本、ルクセンブルク、アメリカの3拠点で活動しており、数々の成果を挙げています。
「人類の生活圏を宇宙に広げ、持続性のある世界を目指す」というビジョンを掲げていることでも有名です。
2022年12月に、米国からロケットで打ち上げられたispaceの月着陸船(ランダー)が、約4カ月の航行を経て月の周回軌道に入りました。
課されたミッションも10段階の内Success 8まで成功を収めています。すごいですね!
他、新型の月面ランダー「APEX1.0ランダー」や「Series 3 Lander(仮称)」を開発しています。
インターステラテクノロジズ
インターステラテクノロジズは堀江貴文氏が創設した民間ロケット開発企業です。
堀江貴文氏は愛称「ホリエモン」でも有名ですね!
余談
余談ですが、「インターステラテクノロジズ」の社名が長いせいか、あるいはホリエモンのネームバリューがありすぎるせいか、私の周囲では社名にピンとくる方はとても少なかったです。
「ホリエモンのロケット事業」と言うと一発で通じるので、話題にしたいときは後者のタイトルで話しかけると良いかもしれません。
インターステラテクノロジズは「ロケット」を当たり前に利用し、「衛星」を暮らしのライフラインにすることを目指している企業です。
つまり「手軽に行ける宇宙」を目指しているということですね。
この北海道大樹町に本社を置く宇宙ベンチャーは、観測ロケットMOMOの宇宙空間への2回連続の打ち上げに成功しています。
また、現在は24年度以降に打ち上げる予定の超小型人工衛星打ち上げロケットZEROの開発を進めているとのことです。楽しみですね!
SPACE WALKER(スペースウォーカー)
SPACE WALKER(スペースウォーカー)は、東京理科大学発のベンチャー企業です。
再使用型の有翼式ロケットの開発に取り組んでいることでも有名ですね。
2027年に有人宇宙飛行を目指し、打ち上げを計画しています。
アストロスケール
アストロスケールは、世界初のスペースデブリ(宇宙ゴミ)除去技術実証衛星「ELSA-d」を打ち上げ、模擬デブリの捕獲に成功しています。
Pale Blue(ペールブルー)
Pale Blue(ペールブルー)は東京大学(小泉研究室)発のベンチャー企業で、「水エンジン」の開発に取り組んでいます。
「水エンジン」とは超小型衛星用の推進機技術を指します。
従来の衛星用エンジンは高圧ガスや有毒な推進剤を使用していましたが、Pale Blue(ペールブルー)の「水エンジン」は無害で扱いやすく、安全性と環境性能が高いため、世界的に注目されています。
BULL(ブル)
BULL(ブル)は、宇宙産業において「地球内外の惑星間の行き来を“当たり前”に」をビジョンに掲げています。
人工流れ星などの開発に取り組んでおり、宇宙デブリ拡散防止装置の事業化に向けて活動しています。
具体的には、運用が終了した衛星やロケットが宇宙空間を漂う「宇宙ごみ」対策ですね。
彼らは、宇宙ごみの速度を落とし、大気圏に落下して焼失させる装置を開発しており、これにより増え続ける宇宙ごみが稼働中の衛星などに衝突するリスクを低減しています。
今後の宇宙開発事業のためにも大切な対策ですね。
まとめ
宇宙開発は今、民間企業がどんどん参入し、政府と協力して、さまざまな宇宙関連プロジェクトが進行しています。
人工衛星を地球周回軌道に打ち上げる予定であったスペースワンの他にも、ispace(アイスペース)、インターステラテクノロジズ、SPACE WALKER(スペースウォーカー)、アストロスケール、Pale Blue(ペールブルー)、BULL(ブル)などの宇宙開発事業団などがあります。
これらの企業は、宇宙産業の成長に寄与し、日本の宇宙開発において重要な役割を果たしています。
今後の活躍が楽しみですね!