『セクシー田中さん』の原作者芦原 妃名子さんが亡くなってから4ヶ月経ち、その原因のつくったとされる日本テレビが、5月31日に『内部調査報告書』を公表しました。
そして、現在「原作が改変されたのは、チーフプロデューサー三上絵里子が原因なのではないか」という噂が広まっているようです。
ではその三上絵里子氏とはどのような方なのでしょうか。
どのような理由で『原作クラッシャー』と呼ばれたのでしょうか。ひとつひとつ見ていきましょう。
セクシー田中さん担当プロデューサーは三上絵里子
ドラマ「セクシー田中さん」のチーフプロデューサーをされていたのは三上絵里子氏です。
では三上絵里子氏はいったいどのような方なのでしょうか。
三上絵里子
・職業:テレビプロデューサー
・所属:日本テレビ(日本テレビ放送網)
・日本映画テレビプロデューサー協会理事
・本名:不明
・生年月日:不明
・画像:なし
三上絵里子氏は日本テレビ、略して日テレのプロデューサーをしています。
プロデューサーの名前は本名でない可能性もあるということで、本名なのか、仕事上の名前なのかはわかりません。
生年月日や画像についても、公表されていませんでした。
しかしある程度の学歴、年齢については予測が可能ですので、見てみましょう。
テレビ局のプロデューサーになるまで
・有名国立大学もしくは難関私立の四年生大学卒業
・アシスタントディレクター(AD)→ディレクター→アシスタントプロデューサー(AP)→プロデューサー
テレビ局で働くたために、は学歴が求められます。
4年生大学卒業ということで、現役合格として22歳で卒業します。
プロデューサーになるまでの年数は10年以上ということで、最短でも32歳くらいになりますね。
(参考:テレビログ『テレビプロデューサーの概要と年収』)
三上絵里子氏の仕事を確認すると2002年に内田春菊の『連続女優殺人事件』でプロデューサーをつとめています。
この時32歳だとすると、2024年現在は54歳です。
こちらは最短と言われるルートですので、三上絵里子氏の年齢は54歳以上の可能性が高いと考えられます。
三上絵里子は原作クラッシャーで有名?
三上絵里子氏は原作クラッシャーで有名なのでしょうか。
原作クラッシャーと言われるというからには、対象の作品は「原作あり」の作品、ということになります。
2002年の内田春菊『連続女優殺人事件』については、テレビドラマの脚本を執筆した形になるので除外とすると、以下の表の作品があります。
三上絵里子氏がプロデューサーをつとめた漫画原作のあるドラマ
放送 | 作品名 | 原作者・漫画家 |
2007年 | ホタルノヒカリ | ひうらさとる |
2008年 | おせん | きくち正太 |
2011年 | 美咲ナンバーワン!! | 藤崎聖人 |
2013年 | ダンダリン一〇一 | 田島隆/鈴木マサカズ |
2015年 | いつかティファニーで朝食を | マキヒロチ |
2017年 | 孤食ロボット | 岩岡ヒサエ |
2017年 | 吾輩の部屋である | 田岡りき |
2018年 | トーキョーエイリアンブラザーズ | 真造圭伍 |
2021年 | 武士スタント逢坂くん! | ヨコヤマノブオ |
2021年 | サムライカアサン | 板羽皆 |
2021年 | 二月の勝者-絶対合格の教室- | 高瀬志帆 |
2022年 | 逃亡医F | 伊月慶悟/佐藤マコト |
2022年 | 金田一少年の事件簿 | 天樹征丸/金成陽三郎/さとうふみや |
2022年 | 新・信長公記〜ノブナガくんと私〜 | 甲斐谷忍 |
2022年 | 束の間の一花 | タダノなつ |
2023年 | 春は短し恋せよ男子。 | 椎葉ナナ |
2023年 | こっち向いてよ向井くん | ねむようこ |
2023年 | セクシー田中さん | 芦原妃名子 |
2023年 | 君が死ぬまであと100日 | 右腹 |
2024年 | 先生さようなら | 八寿子 |
以下に設定変更についてのコメントを集めてみましたのでご覧ください。
『ホタルノヒカリ』
・バブルの山田さんが普通の年齢に戻されていて、当たり障りの無いキャラになっている
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1443699444
(要はつまらない)
・高野部長が個人的にはミスキャスト。中年のイイオトコではない。
(ホタルノヒカリ2も、高野部長らしき人があまりに若造で違和感だったので観ていません。録画はしてますが。ファンの人ごめんなさい。俳優が悪いとかではなく、原作を読めばミスキャストなのはわかっていただけるかと。)
・三枝さんが歳上っていう設定はありえない。年下で完璧で先輩を怯えさせる存在なはずなのに、このままじゃ単にイタイ先輩って感じで。三枝さんはあくまで年下で謙虚だからキャラの存在意義があるわけで。
『おせん』
原作者であるきくち先生は、このドラマを見た際、以下のように語っていました。
原作とのあまりの相違にショックを受けたために創作活動をおこなえない。
プレジデントファミリー2009年1月号
作品とは作者にとって子供のようなもので、その子供が嫁に行き、「幸せになれるものと思っていたら、それが実は身売りだった」
きくち先生は連載を突如告知なしで中断するほどショックを受けたそうです。
その後、別タイトルで連載を再開されましたが、ドラマが原因で漫画の続きが失われる可能性だってありました。
『美咲ナンバーワン!!』
このTVドラマ版は原作漫画版とは設定の異なる点が多く、ほとんどの登場人物の名前が変更されている他、舞台の高校も男子校から共学に変更されている。
漫画ペディア『美咲ナンバーワン!!』
『ダンダリン一〇一』
主人公段田凛は死んじゃうような目にも会ってません。ですから、ドラマの設定はまったくの謎です。
とりあえず労基の監督官が殺されるような展開、ちょっと想像できません。ですからもし殺されるようなことがあれば、とんでもないぶっ飛んだ設定だという以外言葉がありません。一体なんでしょうね?
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10114803480
過去から順番に見て行っても、ドラマと漫画では大幅に違いがあるようです。
「漫画をドラマにした」というより「漫画の一部設定を使って別作品をつくった」というイメージに見えますね。
「原作のキャラクターと俳優のイメージが合わない」という感想は原作ファンからは特に強く出るのも仕方ないかと思うのですが、「年齢設定が違う」「キャラの設定が違う」「登場人物の名前が違う」「舞台が違う」となると、原作者やファンがドラマにいいイメージを持たなくても仕方ないように感じます。
せめて原作者が納得した形であってほしいですね
まとめ
三上絵里子氏は日本テレビのチーフプロデューサーです。
「セクシー田中さん」「ホタルノヒカリ」「おせん」をなど、多数の漫画原作のドラマ化に関わっています。
ドラマ化において、登場人物の名前、出演、舞台などさまざまな点において改変がされていますが、原作者が知らないところで行われているようです。
中にはショックのあまりに連載を続けられなくなった漫画家さんもいらっしゃいました。
今後は、生みの親やファンを裏切らない形でドラマ化をしていただきたいですね。