2024年も終わりが近づいています。今年も多くのスポーツイベントが盛り上がりを見せ、感動的な場面が数多くありました。その一方で、多くの著名なスポーツ選手が不祥事を起こし、スポーツ界全体に大きな波紋を広げた年でもありました。
本記事では、2024年に不祥事を起こした主なスポーツ選手5人(イケメン・美女)について取り上げ、それぞれの事例がスポーツ界や社会に与えた影響を考察します。
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1.佐野海舟(さの かいしゅう)選手— サッカー
2024年7月14日、サッカー日本代表の佐野海舟選手(23歳)は、東京都文京区のホテルで30代の女性に対し、知人男性2人と共謀して性的暴行を加えたとして、不同意性交の疑いで逮捕されました。
この事件は、スポーツ界のみならず社会全体に大きな衝撃を与えました。
事件の概要
報道によれば、佐野選手は7月13日夜、知人男性2人と被害女性、その友人女性の計5人で六本木で飲食を共にし、その後、文京区湯島のホテルに移動しました。途中で友人女性が帰宅し、残った4人での滞在中に犯行が行われたとされています。
被害女性が直後に警察に通報し、同日21時過ぎに逮捕に至りました。
伊東純也選手の事件では伊藤選手が逮捕されたわけではありませんでした。これに対し、佐野選手の場合、逮捕されたということもあり、非常に衝撃的な事件でした。
\伊東純也選手の事件についてもチェック!/
所属クラブと移籍先への影響
佐野選手は事件直前の7月4日、鹿島アントラーズからドイツ・ブンデスリーガのマインツへの移籍が発表されていました。
しかし、逮捕を受け、マインツは公式サイトで「日本のメディアの報道に驚いた。情報が不足しているため、コメントはまだできない。可能な限り迅速かつ包括的にこの問題を明らかにするよう努めている」と声明を出しました。
また、鹿島アントラーズも「元所属選手に関する事案であるためクラブとしても大変憂慮しております」とコメントしました。
今後の対応と社会的影響
佐野選手は7月29日に釈放され、8月1日からマインツのキャンプに合流することが発表されました。
当初は、サッカー選手を引退しなければならないかも…といった話もありました。伊東選手の場合、逮捕されたわけではなく、推定無罪ということで所属クラブでは試合に出場していました。
これに対して、佐野選手の場合、逮捕されたということもあり、クラブが厳しい対応をすることも想定されたからです。しかし、クラブとしては、佐野選手を試合に出場させる決断をしたようです。
日本代表には復帰していませんし、今後、復帰するかも不明です。伊東選手とは異なり、逮捕に至っているため、復帰は厳しいかもしれません。
2. 宮田笙子選手(みやた しょうこ)— 体操
2024年7月19日、日本体操協会は緊急記者会見を開き、パリオリンピック女子代表主将である宮田笙子選手(19歳)が、代表行動規範に違反したとして、五輪出場を辞退したと発表しました。具体的には、6月から7月にかけて、未成年でありながら喫煙と飲酒を行ったことが確認されたとのことでした。
事件の概要
7月15日、モナコでの事前合宿中に、宮田選手の喫煙と飲酒に関する情報提供が協会に寄せられました。
翌16日、本人に確認したところ、大筋で事実を認めたため、協会は一時帰国を指示。18日夜、都内で両親や弁護士立ち会いの下、協会関係者が聞き取り調査を行い、行動規範違反が確定しました。
特に、ナショナルトレーニングセンター(NTC)の居室内での飲酒行為は、内部通報者からの情報提供によるもので、協会は事態を重く受け止めました。
「五輪出場を辞退」と発表されましたが、実質的には協会による処分と捉えた人が多く、飲酒・禁煙は悪いことではあるが、五輪に出場できなくなるのは厳しすぎるといった意見も見られました。ルールはルールなので、しょうがないといった意見もあり、世間の意見は二分されていたイメージです。
体操界への影響
宮田選手は、全日本選手権で初優勝し、NHK杯で3連覇を果たすなど、将来を嘱望される選手でした。
しかし、今回の不祥事により、女子団体は1人減の状態で五輪に臨むこととなり、60年ぶりのメダル獲得を目指していたチームにとって大きな痛手となりました。
女子団体は、8位で大会を終えることになりました。
決勝では、4人で宮田選手の決めポーズを披露するなど、チームとしての結束を周囲に見せました。
宮田選手の今後
宮田選手は、今後も競技を続けるようです。
飲酒・喫煙は悪いことではありますが、それ自体が周囲に大きな悪影響を及ぼす行為ではありません。
逮捕されたわけではないですし、宮田選手はまだまだ若いです。いくらでもやりなおせる年齢だと思うので、宮田選手の今後に期待したいです。
3. 永野猛蔵選手(ながの たけぞう)— 競馬
2024年、競馬界で将来を嘱望されていた若手騎手、永野猛蔵選手が、調整ルーム内でのスマートフォン不正使用により騎乗停止処分を受け、その後、自ら騎手免許の取消を申請する事態となりました。
この出来事は、競馬界全体に大きな衝撃を与え、公正競馬の維持に関する議論を巻き起こしました。
事件の概要
JRA(日本中央競馬会)は、2024年10月7日に、永野猛蔵選手と小林勝太選手の両騎手が、調整ルーム内に通信機器(スマートフォン)を持ち込み、通信していたことを発表しました。
永野選手は、東京競馬開催中の10月5日から6日にかけて、同競馬場の調整ルーム内でスマートフォンを使用していたことが確認されました。
さらに、調査の過程で、永野選手が1年4か月にわたり、調整ルーム内に偽装したスマートフォンを持ち込み、継続的に使用していた事実が判明しました。また、骨折休養期間中に親族に対して馬券予想行為を行っていたことも明らかになりました。
この事件では、1台目を偽装して2台目を持ち込むといった悪質さにも注目が集まりました。
競馬界への影響
永野選手は、若手騎手として高い評価を受けており、2024年7月にはJRA通算100勝を達成するなど、将来を嘱望されていました。
しかし、今回の不祥事により、競馬界全体の信頼が揺らぎ、ファンや関係者からの厳しい批判が寄せられました。
公営競技は、その性質上、公正さが担保されている必要があります。外部との接触を許してしまうと、公正さを担保することができないため、厳しい対応を行う必要があります。
今回の事件により、競馬界全体の信頼が揺らぎ、ファンや関係者からの厳しい批判が寄せられました。JRAは、スマホの持ち込みについて抜き打ち検査をするといった対策を発表しています。
永野選手の今後
永野選手は、12か月の騎乗停止処分が決定したことを受け、自ら騎手免許の取消を申請し、2024年11月13日付で受理されました。
今後、競馬界への復帰を目指すのか、別の道を歩むのかは明らかにされていませんが、再び信頼を取り戻すためには、長い時間と努力が必要となるでしょう。
裁定委員会の議定が出る前の引退となるため、競馬ファンからの印象も悪いです。競馬に関わる仕事をするのは難しいかもしれません。
4. 角田大河選手(つのだ たいが)— 競馬
2024年8月、JRA(日本中央競馬会)の若手騎手である角田大河選手(21歳)が、函館競馬場の芝コースに自ら運転する車で侵入し、芝を損傷させるという前代未聞の事件を起こしました。
この行為により、角田選手は騎乗停止処分を受け、競馬界全体に大きな衝撃を与えました。また、角田選手が最終的に亡くなったことも、非常に衝撃的でした。
事件の概要
8月1日午後8時30分頃、函館競馬場の警備員が「馬場内に車が走っている」との連絡を受け、現場に駆けつけました。ゴール前付近で車を停止させたところ、運転していたのは角田大河選手であり、同乗者も1人いたことが確認されました。
角田選手は聴取に対し、「飲酒はしていません。花火大会を見るために入った」と説明しました。当時、函館市内では花火大会が開催されていました。
翌2日、JRAは角田選手の行為が重大な非行に該当するとして、3日から裁定委員会の議定があるまで騎乗停止とする処分を発表しました。これにより、角田選手は今週末に予定していた札幌での14鞍の騎乗がすべて乗り替わりとなりました。
そして、この後、角田選手が亡くなったことが発表されています。詳細が発表されていないため、この事件と角田選手の死との関連があるのかはわかりません。
競馬界への影響
角田選手は、父が調教師、兄も騎手という競馬一家に生まれ、2022年にデビューしてからJRA通算90勝(重賞1勝)を挙げるなど、将来を嘱望されていました。
今回の事件により、競馬界全体の信頼が揺らぎ、ファンや関係者からの厳しい批判が寄せられました。JRAは、スマホの持ち込みについて抜き打ち検査をするといった対策を発表しています。
5. 藤田菜七子選手(ふじた ななこ)— 競馬
2024年10月、近年の女性騎手の先駆けとして知られる藤田菜七子選手が、調整ルーム内でのスマートフォン不適切使用により騎乗停止処分を受け、その後、引退を発表しました。
事件の概要
10月9日、一部週刊誌が藤田選手のスマートフォン不適切使用疑惑を報じました。これを受け、JRA(日本中央競馬会)は藤田選手に事情聴取を行ました。その結果、2023年4月頃までに複数回、調整ルーム内でスマートフォンを使用し、外部と通信していた事実が判明しました。
JRAは、藤田選手の行為が騎手として重大な非行に該当するとして、10月11日から裁定委員会の議定があるまでの騎乗停止処分を科しました。翌日、藤田選手は自ら騎手免許の取消を申請し、引退を発表しました。
正確にいうと、藤田選手は、2023年のスマホ使用をJRAに報告していたようです。しかし、このときの報告内容では、外部との通信はしていないと報告していたようです。この報告が虚偽報告とみなされて、処分を受ける結果となりました。
競馬界への影響
藤田選手は、2016年にJRAでデビューし、女性騎手として数々の記録を打ち立て、多くのファンに愛されてきました。
しかし、今回の不祥事により、競馬界全体の信頼が揺らぎ、ファンや関係者からの厳しい批判が寄せられました。
2023年に多くの若手騎手がスマホ使用によって処罰を受けた際に、藤田選手は処罰の対象になっていませんでした。このため、競馬ファンの間では、藤田選手を賞賛する声が多く挙がっていました。
しかし、実際には藤田選手がスマホを使用していたことが明らかになり、信じていたのに裏切られたと感じた競馬ファンは多かったと思います。
藤田選手の今後
引退後、藤田選手は自身のインスタグラムで「この度は私の行動によりファンの皆様、ならびに多くの競馬関係者の方々に多大なるご迷惑をお掛け致しました事を心よりお詫び申し上げます」と謝罪しました。
また、「今後につきましてはまだ何も決まっておりませんが、許されるならば、今後の競馬界の益々の発展に、私なりに尽力させていただけたらと考えております」と述べ、競馬界への貢献を続ける意向を示しました。
しかし、永野選手と同様に、裁定委員会の議定が出る前の引退となるため、競馬ファンからの印象も悪いです。競馬に関わる仕事をするのは難しいかもしれません。
おわりに
2024年は、スポーツ界で多くの感動を生み出す一方、不祥事が頻発した年でもありました。特に、競馬会のスマホ持ち込みについては、2023年に続いて大きな問題になりました。
これらの出来事は、選手の行動がファンや社会にどれだけ影響を与えるかを改めて示しています。今後は、より健全で公正なスポーツ界を築くために、選手自身の自覚と教育体制の強化が求められるでしょう。